恋愛と結婚の一番の違いは
俺は結婚して、すでに25年の歳月を過ごして来た。
恋愛と結婚の一番の違いとは、何だろうと最近考えるようになった。
そう、最近のことだが。
この事を考える一因となった事は、娘達が大学教育までを終了したからだろうと、今になって思う。
それまでは、必死で娘達を一人前とは言わないまでも、一人前になるための教育をすることに、俺の人生はちょっとばかり窮屈な思いをしてきたという訳だ。
俺は、中学・高校・大学とスポーツに明け暮れしていた。
とくに、中学・高校時代に所属していた“バスケットボール部”は、在学中にインターハイ2回、国体1回出場という、ちょっと鼻が高い実績をつくった。
大学は、スポーツ特対による進学を選択せずに、一般的に入試を受けて入学。
ボクシング部に所属して、そのかたわらサーフインをやっていた。
おかげで、女性に不自由することはなかった。
これが、俺の決定的な間違いだった。
人生を舐めてかかることになったと言える。
男の3要素などとくだらない見えをはり、一に凌力、二に女、三に外見などというような、自分たちでつくった標準に溺れた。
その結果、女性に対する価値観が大きくずれ、長い人生を共に歩むパートナーとして女性を評価するのではなく常に自分が中心であって、女性の存在はある意味でアクセサリー的要素にひとしいと言うような、まるで女性蔑視の傾向が自分の中で醸成されて行った。
恋愛も、自分の評価を高めるための手段になっていたのだろう。
恋愛?の相手は常に人目を惹き付けるような女性と言う、外見重視一本やりだった。
結果は明らかで、精神的なつながりを求めていないのだから破綻も早い。
くっついたと思ったら、あっという間に離れていたといことの繰り返しだった。
いい加減に焦りが出てきて、外見はまあまあよい程度だが、今までの女性たちよりも従順な一人の女性と結婚をしたと言う訳だ。
これも、初めのうちはよかった。
子供が生まれて、子育てに時間を費やしている時に破たんの一端が見え始めた。
妻が子供至上主義になり、俺を阻害し始めたと、勝手に俺は解釈をし始めたのだ。
これは許せなかったし、自分の中での女性観としてはあってはならないことなのだからだ。
しかし、そんな俺でも子供は可愛かったから、必死で働き子供のために稼いできた。
この事に、妻は不平も言わない代わりに、特に感謝もしてはいないようだった。
だからその感謝をしている様子がないと言う面で俺はまた不満を持つようになった。
しかし、あたりまえなのだ。
妻はとっくの昔に、俺と言う人間の底の浅さを見抜いていたからだ。
だから、距離感が大きくなり、娘達が成人したときにはすでに家庭の中に、俺の居場所はなくなっていたと言う訳だ。
妻は強かに俺に対する処置を決めていて、それを娘達の学費がかからなくなった時点から、報復としてそれを実行したに過ぎない。
俺はもっと早く、恋愛の根本的な部分に気づくべきだったし、人としてのあり方を考えるべきことだったと反省している。
恋愛は人を大きく成長させてくれるし、成長なくして恋愛の成就はあり得ない。
それを無視してきたから、いい歳をして報いが来たのだと思う。
娘達が大学を卒業したいま、それまで味わってきた少々の窮屈さとは比べ物にならないぐらいに、今の俺は居場所がない。
まさに自業自得と言うべきなのだろう。
恋愛は、本来人を成長させるのだろうが、俺はそのチャンスを逃しっぱなしにしてきた。
この事が判った今は、誰に文句を言うことも無く、誰を恨む訳でもない。
かえって今が勉強の時期だと思って、これからの人生に対するプランを大きく見直すことにした。
もっと早く、この事に気づいていればよかったと、少し悔いることしきりな最近だ。
若いうちには気の付かないことも、ある程度人生を重ねると、俺のような馬鹿でもこのくらいは判る。
妻には済まないと思っている。
これからは、妻に第二の恋愛を求めてみようと思っている今日この頃だ。
ライフプランの見直しを実行しようと思う。
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